
ラーメン屋をするなら、梶田さんに会ってみたら?
飲食業界での師匠に言われた言葉です。
昔ながらの製法を守り続け、6ヶ月もあれば上等な醤油が出来上がるといわれる
現在において、通常販売の醤油においても1年半の工程をかけて作り上げていく
という。そんな製法を、工程順に丁寧に説明してくれた梶田泰嗣さん。
「将来的には、ここで使っている大豆もすべて地元で栽培しようと思っているん
だよ」醤油に対する愛情と情熱に圧倒され、この【本物】を使ってらーめんを
作りたいと思いました。
醤油は火を入れるほどに香りが逃げていってしまいます。
薫り高い巽醤油の素材をより生かすため、スープにするタイミングの1度のみ、
火を入れるようにするために、「生揚げ(きあげ)醤油」を利用しています。
●梶田商店 巽醤油 / http://kazita.jp
出汁に利用する「いりこ」は、産地である
瀬戸内のものの中でも「こば」と言われる
小ぶりのものを使用しています。
小さい方が甘みが強く、自然本来の味が強く感じられるからです。
人工で作る味でなく、素材そのものの味をお届けするアザースのらーめんでは欠かせない存在です。
また、熊本県牛深産「さばぶし」に関しても、甘みが強いことが特徴で、味の深みをより演出しています。
慣れ親しんだ「かつお」でなく「さば」を使用するのは、その強い甘みと雑味がありながらも、新鮮で独特の味わいのある香りと味のバランスが、らーめんの構成要素として最もぴったりとマッチしたからなのです。
個々の特徴はもちろんですが、力が合わさった時にどのようにその力が働くかということも、とても大切です。
こういうところは、人間もらーめんも同じですね。
麺は太さも少し不規則な独特な麺を使用
しています。
更につけ麺に関しては、極太麺を利用し、
他では味わえない食感、食べ応えをお楽しみいただけます。
自分の好きな麺、作りたいらーめんを追求し続けた結果、このつるっとのど越しの良い中にも、麺としての口当たりの楽しさがあり、こだわりのスープがしっかりと絡みつきながら口まで運ばれるような麺が完成しました。
更に、私たちが一番大切にしている「安心・安全」であること。そして新鮮な美味しさを、全てのお客様に味わっていただくことを徹底するためにも、全ての店舗に製麺機を置き、各店舗で毎日仕込んだ自家製麺を使用しています。
店舗内の見える場所に設置されていることが多いので、製麺時にご来店の際は是非「手もみ麺」ができるまでをご覧ください。
スタッフたちが一生懸命、丁寧に仕込みを行っています。
使用している器は全て砥部焼を
使用しています。
砥部焼は愛媛を代表する陶磁器で、
何軒もの窯を回って一人の職人さんと出会いました。
一つ一つ手作りの形や鮮やかな色の独特な風合いが目でも楽しませてくれます。
また、割り箸は愛媛県野村町の間伐材で作られた箸を使用しています。
里山の手入れが行われなくなった40%の森林は、光合成によるCO2の吸収力が悪化しています。
国産杉の間伐材を使えば使うほど、樹木のCO2吸収力が上がり里山はきれいになり生き返ります。
何度も使えるものがエコとは限りません。
エコ箸は結局、洗剤を使ってしまうことになります。
アザース株式会社は、食材だけでなく使用する器や箸にもこだわり、地元の発展や環境にもこだわっていける店作りを目指します。